Jazz Bass Blog

Exploring The World of Jazz and Low Note

ウッドベースと弦のテンション、弦高と演奏者の体格の関係について

 

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ウッドベースコントラバス関連の日本語のサイトが少ないこと少ないこと。英語で検索してもYoutubeを見ても話題に出している人はかなり少数。

 

ウッドベースの弦のテンションや弦高について最近悩んでる。というか、始めた時からずっと悩んでる。クラッシックのオーケストラをやってれば、弓でさらにローポジションを多様するからそこまで弦高やテンションに拘るという人はいないのかもれしないけど、ジャズのウッドベースの基本原則は、弦高高めで駒の近くを弾くことが良しとされているのだけど、それがどうもうまくできない。

 

まずとにかく弦高が高くては演奏がしずらい。とくにハイポジションやA弦、E弦。

ふと自分のウッドベースの弦高が低くて、フレットバズも少しあるし、鳴りが悪いかな?なんて思って近所のバイオリン屋に行って駒の高さを直してもらったら、弦高と何故かテンションが逆に高くなってしまって、A弦でリズムが全く取れない状態になった。要するに自分の指が弦のテンションの強さと弦高に耐えられなくなった。

 

その弦高高い状態+高テンションで何日間練習してたんだけど、どう考えても改善される兆しが見えない。

 

結局、駒の高さとテンションを直そうと、ググって調べてみたらこんな記事があったので、参考にした。ありがとうごさいます。

imasashi.net

 

要するに駒を指板から離すと物理的にテンションがゆるくなるという事をこの記事では語っていて、なるほどなぁーと思って私も試してみたら、結果弦のテンションは下がっていい感じに。

 

弦高と演奏者の体格の関係について

 

で、弦高についてなんだけど、前述した通りジャズには、ひとつマスキュラリティーな定説というのが蔓延してる。それは弦高が高ければ高いだけ音がよく響いて、良いみたいな。確かに、一つのウッドベースの特徴として、少しでも弦高をあげると、顕著に音が増幅されるのが分かる。ということを考えると、昔のベーシストなんかはアンプやマイクの発達していない時代にドラムやサックスにかき消されないようにボンボン鳴らしてたわけだから、かなり弦高は高いと言えるのではないだろうか。例えば、デュークエリントンのビックバンドに所属していたジミーブラントンや、マイルスのバンドにいたポールチェンバ−スなど、とてもアクースティックで芯のあるサウンドが特徴的なんだけど、彼らの、他の楽器に負けないビックサウンドってやっぱり彼ら自身が文字通り巨人だったからではないだろうか。だから、彼らの巨大な手から繰り出されるピッキングは、弦高のめちゃ高い駒付近をピッキングしても問題なかったのないだろうと推測される。

 

偉大なジャズベーシストの一人であるジョン・パティトゥッチはあるセミナーでこう語っている。

www.youtube.com

 

42:54〜

僕が周りの指が長いベーシストたちを見た時は、僕は一生良いベーシストになれないと思ったよ。自分の指は長くないからね。僕の最初にレッスンを受けたクラッシックのコントラバス奏者チャールズの指はデカいソーセージのような指を持っていたんだ。

43:16〜

でも一番大事なことは、右腕に絶対力を入れてはいけないことだ。もしあなたが(弦高に苦戦しながら)力を込めて弾いているならそれは良くないサインだね。弦高が高くなくても大きいサウンドは手にいれることができる。ミルト・ヒントンやレイ・ブラウンロン・カーターも弦高は普通だったけど、彼らのサウンドは美しいよ。

 

高身長のロン・カーターが弦高低いのにはちょっと意外だったけど、ジョンのこの話は説得力ある。ジョンは他にも、弦高をあげれば上げるほど、音が増幅するというのではなく限界点があるというのも指摘していた。

 

要するに自分の体格にあった弦高とテンションを見つけるのが一番良いというのが結論。私の体格はジャズベース巨人のような体格ではないので、ローアクションで自分のサウンドを追求していきたい。

 

Steve