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Jazz Bass Blog

Exploring The World of Jazz and Low Note

エレキベースを弾く人がアップライトベースをやるべき5つの理由/ 5 Reasons of Why You Should Be Playing Upright Bass

f:id:sethproton:20170322092155j:plainアップライトベースを始めることで、普段からエレキベースを弾いている人にどんな良い影響があるのでしょうか?今回は5つのアップライトベースをするべき利点をまとめてみました。

 

1. 左手の運指が綺麗になる

 

アップライトベースでは、指板が34インチの一般的なエレキベースの指板より長いので、フレット間隔がエレキより圧倒的に広いです。そのためエレキベースとは全く違う運指をします。手の人差し指、中指、小指を1ノートごとに分けて、人差し指から小指までが全音階、人差し指から中指、また中指から小指が半音階になります。また、小指で押弦する時、基本的に小指以外は弦にくっつける必要があります。更に、アップライトでは左手の親指は力を入れない事を意識しないといけないので、指板を滑るように、左手の形を変えずに運指をする必要があります。エレキベースにこれらを適用した時、薬指を使用するフォームであっても、指のばたつきは確実に改善されます。ギタリストのジャンゴ・ラインハルトのように小指を使わないフォームに憧れる人は別として、一般的に小指のばたつきは抑えられた方が速いパッセージに対応しやすい上、演奏している時の見栄えもよくなるのでオススメです。

 

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2. フレットの中にあるノートに対する理解が深まる

 

エレキの音探しでは、自然と指板にあるマーク、インレイを探して、それを基準に音を出している人が多いのではないでしょうか。アップライトベースはフレットレスなので、正しい音の位置は基本的に二つの要素から導き出されます。一つはマッスルメモリーです。左手をシフティングしてスライドした時の距離を腕と体で覚えます。もう一つの要素は、指板上のノートの見方です。一つ一つのノートがどの位置にあるのかをあらゆる角度からみます。弦を個別でみた時のノートの横の構成や縦の構成、エレキではあまり使う事のないハーフポジションと言われる場所(1フレットから3フレットまで)まで、指板上の音を完全に記憶する必要があるのです。エレキにこれを当てはめた時、音を探すのがより簡単になるのではないでしょうか。

 

3. 音を識別することができる

 

誰もが絶対音感を持っているわけではありません。しかしアップライトで練習すれば、音感を嫌でも身につけないと演奏できないので、ピッチが鍛えられます。

 

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4. 開放弦を有効に使える

 

エレキベースではEマイナーのスラップリフをする時によく使う開放弦ですが、エレキベーシストがジャズのウォーキングベースラインを練習し始めた時に、開放弦とハーフポジションを使わずに、左手をかなりストレッチさせてラインを構成しているのをよく見かけます。アップライトでは開放弦を使わないと、運指が難しいので、開放弦の使用は必要となってきます。この練習を繰り返す事で、アルペジオやスケールの構成は単なるエレキのフレット上のシェイプをたどるだけでなく、E,A,D,Gが開放弦に脳の処理によって置き換えられます。結果として左手のポジション移動を最小限に済ませてウォーキングベースラインを作ることができます。あとはロックやポップ、他のソロ等でもとっさの時にE,A,D,Gの音のどれかをすぐ出したい時に開放弦で対処する癖がつくので役に立ちます。

 

5. スタミナが身につく

アップライトベースはその弦の太さや形状から、押弦、運指、ピッキングはエレキより格段に難易度が高いです。そのためエネルギーをなるべく使わないリラックスした弾き方をします。右手は元からエレキの場合、疲労しきることはあまりないですが(長時間のスラップ等を除いて)アップライトのリラックスした左手の運指をエレキに応用できれば、エネルギーの消耗を抑えることができるのです。結果としてアップライトを長く弾ければ、エレキでも同じように長く引き続けることができるのです。

 

6. ジャズに対する理解が深まる

 

ウッドベースを始めれば、ロカビリーのサウンドよりジャズやブルースのサウンドに憧れる人が多いのではないでしょうか。そしてジャズに対して興味が深まれば、多彩な音楽理論を探索することになるので、結果として、その知識を自分の好きな音楽のジャンルに適用したり、アレンジすることができます。

 

これまで多くの利点を上げてきましたが、欠点もあります。エレキだけでなくアップライトも練習するので、練習時間が普段より格段に長くなります。両方を並行して上達させたいなら2倍の単純に練習量が必要になります。しかし、もし時間に余裕があってベースという楽器をより深く追求したいのならば、両方やるべきだと思います。

 

 

Steve