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Jazz Bass Blog

Exploring The World of Jazz and Low Note

Scott氏の語るギアばかりに執着してはいけない理由/Why You Shouldn't Focus On The "WRONG" Stuff

何故"間違ったこと"にフォーカスするべきではないのか。

タイトルは、オンラインベース講師で人気を誇る、Scott Devine氏の動画タイトルから。

www.youtube.com

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Scott氏が経営するオンラインベースアカデミー、SBL Academyでは1日に約150件のメールが来ます。その150件の内容のほとんどが、彼がレコーディングのセッションをした際の、ベースや弦、アンプなど機材についての質問だそうです。そして、とある1日の150件のメールのうちのたった二人が、彼の即興テクニックやベースラインの構成についての質問をしました。

 

「実際の音に影響することにフォーカスをしないのは、本当に簡単なことだ!」

 

Scott氏はギアに執着することを、ギア・アクイジション・シンドローム(Gear Acquisition Syndrome) と呼び、彼も過去に体験したストーリを告白します。彼が若い時にニューヨークで修行を積んでいた頃、彼の尊敬する一人の有名なベーシストのアルバムを一年中聴いていました。Scott氏はそのアルバムの音作りに感銘を受けていて、何が音作りの本質に関わるのか気になっていました。そしてニューヨークでその有名なベーシストのベースに触れる機会があり、実際に試奏したみたところ、彼がアルバムで聴いた音作りとは全く異なる音だったそうです。その音は、そのベースを弾いた自分、ただそれだけだった、とScott氏は表現します。

 

Scott氏は、多くのトーンはベースを弾く奏者自身から来るものだと語ります。

 

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Scott氏の動画内でよく登場する、高価なフェンダー・カスタムショップのPベースがあります。これについても毎日、メールで沢山の問い合わせがあるそうです。何故その素晴らしいカスタムベースを、メキシコ産の赤いプレシジョンベースよりもっと多用しないのか? といった内容です。

Scott氏はそれに対して、ある一定の値段を超えたら、楽器の音の違いを聞き分けるのは難しいと答えます。フォデラやケン・スミスのようなハイエンドのベースの拘りや造りを彼は賞賛する一方で、ただ値段が高いからといって音が向上するとは限らない、と主張します。

そのある一定の値段をScott氏は、800ドルから900ドル以上からだと推測します。この価格帯からチューニングのズレないヘッド、しっかりしたブリッジ、いい音を作るピックアップ、エレクトロニクスがあると語ります。彼は60万近くのベースを何度も演奏してきて、その値段帯であっても音があまり良くないベースに当たったそうなので、20万や30万のベースもリターンはあまり大きくないので勧めない、と言います。

 

彼は若い頃に新しいギアを買うことで、インスピレーションを受けて、一定の間、練習量が少し増すこともメリットとして指摘しています。しかし最終的に多くの音作りは演奏者自身でするものなので、数十万のベースを購入したからといって、音が良くなるとは期待しないことだ、と結論付けます。

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いかがでしたか? 私もボディビルを行っていた頃は、周りがどんなブランドのギア、ベルト、ニーラップ、サプリを使っているかをもの凄く真剣に考えて、欲していた時期があったことを思いました。ベースを弾くことを趣味としている今でも、あれこれ買えたらな、と思うことがあります。特に、音楽は音が命なので、音を生むギアに拘るというのは理にかなっています。しかしそのギアを追求している間にどれだけの練習ができたかと思うと、時間を無駄にしているようも思えます。ギアは拘りだすとキリがないので、どこかで区切りをつけて、練習に励みたいものです。

 

Steve