Jazz Bass Blog

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【ベース】4フィンガーピッキングをする時にあると便利なもの+やるべきこと/Things That You Should Have & Try For 4 Finger Style Plucking

こんにちは。前回の4フィンガーの記事のアクセスが思った以上にあったので、久しぶりに続きを書きたいと思います。

sethproton.hatenablog.com

 

今回はタイトル通り、私が4フィンガーを練習し始めて、あったら便利な物や事、やってよかった練習をテーマにします。

 

1.弦高を低くする

4フィンガーをする上でまず重要なのは右手の速さです。その速さを求めるために弦が高すぎては、指に引っ付いて止まりやすくなってしまうので、うまくトレモロを連続して出せないと感じました。現高を低くするとこで劇的にピッキングがし易くなるでしょう。

ちなみにオンラインベースギター講師で有名なMark Smith氏が、4フィンガーを極めたUKのベーシスト、Mike Flynnのベースに触れたときにコメントを残していました。「彼は僕が今まで手にしたベースのどれよりも弦高が低かった。」

 

 
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2. フィンガーランプを設置する

フィンガーランプというのはピックアップの横、弦の下につける板のことです。これがあると指が必要以上に潜り込まないので、ピッキングが素早くなります。普段はつける必要は全くありませんが、4フィンガーの場合は、薬指まで使うので、ピッキングをする際に指の長さを整えられるこのランプを置くことによって、劇的にピッキング速度が変わります。


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PUの間の黒い板がフィンガーランプです。

 

自作する場合、板を買って切って両面テープで貼るだけなので簡単です。

ランプの高さはピックアップに合わせるといいと思います。

 

3. ヘアバンドを付ける

開放弦の共鳴を防ぐShredタッパー お馴染みのアレです。ヘアバンドを4フィンガーをする際に2フレット辺りに付ければ、共鳴が抑えられます。これは特にミューティングの難しいこのテクニックに活躍します。4フィンガーはスラップ同様、基本左手中指でミュートするのですが、多弦ベースを使っている時や、集中していない時に、中指だけではミュートが大変なので(右の掌でミュートする方法もありますが)ヘアバンドを付ければ音がクリアになります。開放弦が使用できる事とヘアバンドはトレードオフの関係ですが、開放弦を使わないのならオススメです。


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 4. 左右の手のコーディネーションを意識する

これは私が失敗して学んだケースなのですが、右手で高速ピッキングをする際に、単音だけ出すのではなく、左手のクロマティックノートと一緒に右手を練習するといいと思います。例えば、人差し指で抑えて、親指で弦をピッキング、中指で抑えて、人差し指でピッキング、薬指で抑えて、中指でピック、小指で抑えて薬指でピック。この一連の動きを連続してやることをオススメします。左手は1フレット4フィンガーで抑えて、右手はそれを一音ずつ出していく形。

 

スウィープピッキングでもスラップでもそうですが、最終的にこういった素早いテクニックは左右のコーディネーションが鍵なので、右手で高速ピッキングが出来ても左がついていけないと無駄になってしまいます。

他にも、右手の親指+人差し指を一セット、中指、薬指を一セットと考えてノートを刻むといいと思います。例えば、C を親指人差し指で出して、一オクターブ上のCを中指薬指で出す。あとはクロマティックノートを足したドリアンモード( 例:Cドリアンモード(+クロマティック)だと三弦をC, Db D, Eb,  二弦をE, F, F#, G , 1弦をA, Bb, B, C)は1フレットにつき1フィンガーでピッキングするので、左右のコーディネーションの良いエクササイズでオススメです。

 

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 5. スリーフィンガーの延長線だと考えない

 これも私が最初に失敗して時間を無駄にしたことなのですが、4フィンガーを3フィンガーの延長線上だと考えてしまうと、指を伸ばしてピッキングするイメージが先行していまいます。しかし実際は、4フィンガーをする際、指は丸めます。傍から見るとグーの状態。指の第一関節と第二関節は曲げてピッキングします。

音に関しても単音が響く2フィンガーや3フィンガーと違って、ゴーストノートでトレモロを響かせるテクニックなので、4フィンガーは2〜3フィンガーが使える場面ではあまり使えなかったりします。(Dominique Di PiazzaのようにKiller playerになれば別ですが)



 

以上です。高速トレモロで良い4フィンガーライフを。